子供の気持ちに沿う面会交流とは?頻度や行事、プレゼントに配慮する?

面会交流 子ども 親 配慮
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面会交流は、父母の協議または家庭裁判所の調停・審判で取り決めて終わりではありません。

取り決めに従って、子どもの福祉や気持ちに配慮しながら面会交流を継続していかなければなりません。

子どもが気持ちよく面会交流に臨むためには、子どもと面会交流する権利者と子どもを面会交流に送り出す義務者の親としての配慮が欠かせません。

子供の気持ちに配慮した面会交流:面会交流前

子どもが面会交流を楽しむためには、面会交流の実施前から、権利者と義務者が親として子どものために配慮することが不可欠です。

  • 面会交流の日程や頻度は、子どもの行事や予定に合わせて決める
  • 親の都合で日程を変更しない
  • 子どもを不安にさせる発言はしない
  • 子どもの体調に気を配る
  • 合意内容に含まれないことは事前に相談する

面会交流の日程や頻度は、子どもの行事や予定に合わせて決める

子どもが保育所・幼稚園や学校に通っている場合、行事のある日と面会交流の日程がかぶらないよう調整する必要があります。

また、子どもは、年齢が上がるにつれて友人との約束、部活、学校行事、習い事など色々な予定が入るようになり、面会交流よりも自分の予定を大切にしたいと考えることもあります。

面会交流の日程を決めるときは、子どもの予定を優先して決めることが大切です。

親の都合で日程を変更しない

病気や親類縁者の急逝などやむを得ない場合を除き、決まった日程で面会交流を実施してください。

一度決まった面会交流の日程を変更すると、子どもは不安になり、非監護親に対する不信感を募らせます。

特に、面会交流を楽しみに待っていた子どもにとっては衝撃が大きく、「嘘をつかれた」、「裏切られた」と感じてその後の面会交流に消極的な意向を示すようになることもあります。

サプライズ目的で直近の日を面会交流の期日に指定する人もいますが、子どもは、サプライズによる驚きや喜びよりも戸惑いを感じやすいものなので、注意してください。

子どもを不安にさせる発言はしない

面会交流前に子どもを不安にさせると、面会交流に対する意欲が低下し、面会交流中も不安を抱え続けることがあります。

例えば、監護親が「お母さんに今の生活のことを根掘り葉掘り聞かれても答えないでね。」、「家に連れ帰られそうになったら、すぐ助けを求めてね。」などと発言すると、子どもは面会交流をすることに不安を感じ、楽しめなくなってしまいます。

「面会交流の日は晴れるみたいだよ。」、「楽しんでおいで。」などと、子どもが面会交流しやすくなるようなさりげない言葉かけをしてあげましょう。

子どもの体調に気を配る

監護親は、子どもを面会交流に送り出すまで子どもの体調に気を配り、異常があるようなら早めに非監護親に伝えておきましょう。

発熱や嘔吐下痢など子どもが明らかに体調不良のときは、面会交流の延期について協議します。

ちょっとした疲れや機嫌の悪さ、食欲不振などもこまめに伝えておくと、非監護親が面会交流中の過ごし方を考える材料となります。

合意内容に含まれないことは事前に相談する

面会交流については、頻度や回数だけを決めておき、具体的日時・場所・方法などは子どもの福祉を考慮して当事者が協議するという内容の取り決めをしていることが多いものです。

そのため、当事者間の合意がないことについては、事前に監護親へ連絡して了解を得ておくことが大切です。

例えば、「誕生日プレゼントを渡したい。」、「出かけた先でおもちゃを買ってやりたい」などと連絡しておくと、面会交流後に監護親が予想外の出来事に驚いたり、子どもが監護親から責められたりしなくて済みます。

子供の気持ちに配慮した面会交流:面会交流当日

面会交流当日は、子どもと交流する非監護親はもちろん、送り出しやお迎えをする監護親も子どもに配慮してあげることがあります。

  • 子どもをさりげなく送り出す
  • 父母が顔を合わせたときは挨拶する
  • 約束の時間を守る
  • 子どもの希望に合わせる
  • 子どもの話に耳を傾ける
  • 監護親に無断でプレゼントや約束をしない
  • 監護親の生活を根掘り葉掘り聞かない

子どもをさりげなく送り出す

子どもは、複雑な思いを抱えながらが、内心は面会交流を楽しみにしていることが多いものです。

しかし、子どもを送り出す監護親の表情が暗く、「本当に行くの?嫌なら断ってあげるよ?」などと面会交流に消極的な態度をとると、子どもは困ってしまい、面会交流を楽しめなくなってしまいます。

監護親として非監護親と子どもを会わせることに不安や心配はあっても、それを子どもの前で出さず、子どもが登校や外出するときと同じ態度で送り出してあげましょう。

父母が顔を合わせたときは挨拶をする

子どもの受け渡し時に監護親と非監護親が顔を合わせる場合は、親同士が挨拶するように心がけましょう。

機械的に子どもを非監護親に渡して立ち去ろうとしたり、相手を見て露骨に嫌そうな表情を浮かべたりすると、子どもは、不安になって面会交流を楽しめなくなってしまいます。

親同士が笑顔であいさつし、監護親が「楽しんでね。」などと声をかけてあげると、子どもは、面会交流を楽しんで良いんだと思うことができます。

約束の時間を守る

通常、面会交流を実施するときは事前に開始時間と終了時間を決めています。

面会交流の時間は必ず守るようにしてください。

道路状況などで開始時間に遅れる可能性がある場合は、早めに到着するよう予定を組み、どうしても遅れる場合は相手に連絡しましょう。

また、子どもの希望を聞いてあちこちお出かけして時間が無くなったり、終了時間間近になっても子どもが「まだもう少し良いよね。」と言ったりしたとしても終了時間までに待ち合わせ場所に戻り、どうしても遅れるときは相手に連絡します。

約束の時間を守るというのは社会人として基礎的なことであり、親同士でも当然守られるべきことです。

約束時間を守ることが親同士の最低限の信頼関係を生み、子どもも「開始時間になれば非監護親と会うことができ、終了時間になれば監護親の元に戻れる」と安心して面会交流に臨むことができます。

子どもの希望に合わせる

非監護親としては、久しぶりに会う子どもを楽しませるために色々と計画しているかもしれません。

しかし、子どもが必ずしも喜んでくれるとは限りませんし、面会交流中の過ごし方について子どもから希望が出されることもあります。

そうした場合、子どもの希望を優先し、子どもがやりたいことをし、行きたい場所に連れて行ってあげるようにしましょう。

子どもの希望が「何かを買ってほしい。」、「非監護親の自宅に一泊したい。」など親同士の取り決めにないことであった場合は、監護親に確認して了解を得ておくことも大切です。

子どもの話に耳を傾ける

非監護親として、久しぶりに会う子どもに話したいことや伝えたいことがたくさんあるでしょう。

しかし、面会交流中は、できる限り子どもが話したいことを話させてやり、それに耳を傾けるよう心がけることが大切です。

親が話してばかりでは子どもは疲れてしまいますし、つまらないと感じてしまいます。

親の話が説教や監護親の悪口などばかりであれば、子どもが面会交流を止めたいと思ってしまうことも珍しくありません。

監護親に無断でプレゼントや約束をしない

面会交流は、親同士で取り決めた範囲内で行うことが大前提です。

たとえ子どもから希望があったとしても、監護親に内緒でプレゼントを買い与えたり、監護親の協力なしに実行できない約束をすべきではありません。

例えば、監護親に内緒でスマホを買い与えたり、「今度、会うときは旅館に泊まろうね。」と約束したりすると、後になって事情を知った監護親から批判され、親同士の信頼関係が崩れて面会交流の円滑な実施が難しくなる可能性があります。

監護親の生活を根掘り葉掘り聞かない

残念なことですが、面会交流中に、子どもから監護親の生活を根掘り葉掘り聞きだそうとする非監護親がいます。

非監護親から監護親の生活ばかり聞かれると、子どもは、面会交流を楽しむことができず、監護親に対する後ろめたさを感じてしまいます。

また、「私たちの生活を根掘り葉掘り聞いて、何をするつもりなんだろう。」と不安になり、その後の面会交流に消極的になる子どもも少なくありません。

面会交流中は、一緒に過ごす子どもを楽しませてあげることだけを考え、一緒に遊んだり話を聞いたりすることに徹し、監護親の話は子どもが話したことを聞く程度にとどめておくことが大切です。

子供の気持ちに配慮した面会交流:面会交流後

子供の気持ちに配慮して面会交流を継続するには、面会交流後の対応も重要です。

  • 面会交流中のことを根掘り葉掘り聞かない
  • 子どもの話に耳を傾ける
  • 子どもが面会交流を嫌がったときは理由を聞きとる

面会交流中のことを根掘り葉掘り聞かない

監護親の中には、面会交流中の様子が気になって子どもに根掘り葉掘り聞いてしまう人がいます。

しかし、面会交流中のことを根掘り葉掘り聞かれた子どもは、「何か悪いことをしたかな」、「監視されているみたいで嫌だな。」などと不安や不快感を抱いてしまいます。

そして、面会交流に消極的な姿勢を示したり、監護親に不信感を抱いたりするようになることがあります。

子どもの話に耳を傾ける

子どもが自発的に面会交流中のことを話したら、耳を傾けてあげましょう。

監護親としては別居または離婚した非監護親と子どもの話など聞きたくないと思うかもしれません。

しかし、子どもが話すのは面会交流が楽しかったか、何か気になることがあったからなので、しっかり耳を傾けてあげてください。

もし、面会交流中に嫌な思いをしていたら、子どもの気持ちに寄り添って聞いてやり、非監護親にそれとなく伝えて改善を求めることも検討します。

子どもが面会交流を嫌がったときは理由を聴き取る

子どもが面会交流を嫌がったとしても、それが本心か否かは慎重に見極める必要があります。

監護親に気を遣っている、面会交流が思ったほど楽しくなかった、非監護親の発言や態度が気に障ったなど、子どもが監護親に対して面会交流について消極的な話をする理由はたくさんあります。

まずは子どもが面会交流を嫌がる理由を十分に聞き取り、必要に応じて非監護親に伝えて面会交流の方法などを協議しましょう。

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離婚ハンドブック編集部

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家事事件(離婚、遺産分割、成年後見など)を専門に取り扱って11年になります。
これまでの実務経験から、当事者自身が離婚に関する知識を得て、自分で考えて判断することが「後悔の少ない離婚」につながるという考えており、その考えに基づいて「離婚ハンドブック」を運営しています。
サイト上では詳細なプロフィールは明かしておらず、仕事の依頼も受けていません。

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