マザーズハローワークとマザーズコーナーとは?求人の特徴と利用手順

マザーズハローワーク
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母子家庭のシングルマザーが子育てや家事をしながら仕事を探すのは、時間的にも体力的にも大変です。

また、婚姻中に専業主婦またはパート・アルバイト経験しか場合などは、離婚後に安定した生活を送るだけの収入が得られる仕事を自力で見つけることは難しいことが多いものです。

そんな母子家庭のシングルマザーの仕事探しをサポートしてくれるのが、マザーズハローワークやマザーズコーナーです。

マザーズハローワーク・マザーズコーナーとは

マザーズハローワーク・マザーズコーナーとは、子育てをしながら就職を希望する人を対象として、無料で就職支援を行う国の施設です。

簡単に言うと、「子育て中の人の就職をサポートするハローワーク」です。

例えば、「子どもを連れて離婚する予定で、離婚後に家事育児と両立できる仕事を探したい。」、「離婚後に就職するための情報を収集したい。」、「子育てをしながら働くために必要な準備を知りたい。」など、母子家庭のシングルマザー(または離婚予定の女性)がニーズに応じたサポートを受けることができます。

ハローワークとは

ハローワークとは、国の職業紹介機関「公共職業安定所」の愛称です。

ハローワーク(公共職業安定所)の法的根拠は、厚生労働省設置法第23条第1項です。

1 都道府県労働局の所掌事務(前条第一項の規定により労働基準監督署に分掌された事務を除く。)の一部を分掌させるため、所要の地に、公共職業安定所を置く。

(厚生労働省設置法第23条第1項)

ハローワークは、職業安定法に基づいて、職業紹介、職業指導、失業給付、雇用安定、能力開発などの事務を無料で行っています。

全国各地に拠点を持つ他、全国の求人情報をネット上で提供するサービスも運用しています。

マザーズハローワーク・マザーズコーナーの対象者

「マザーズ」という名称のとおり、主な対象は、母子家庭のシングルマザーを含む子育て中の女性です。

しかし、父子家庭のシングルファザーなども利用することができます。

マザーズハローワークとマザーズコーナーの違い

マザーズハローワークとマザーズコーナーの違いは、独立して設置されているか否かです。

  • マザーズハローワーク:ハローワークとは別の建物などに独立して設置
  • マザーズコーナー:ハローワーク内の1コーナーとして設置

マザーズハローワーク・マザーズコーナーの設置数

2018年7月2日時点の設置数は、以下のとおりです。

マザーズハローワーク 21ヶ所
マザーズコーナー 178ヶ所

各都道府県における設置場所については、厚生労働省・労働局・ハローワーク作成のリーフレット「子育て中の仕事探しは”マザーズ”で」を見て確認してください。

マザーズハローワーク・マザーズコーナーの業務内容

マザーズハローワーク・マザーズコーナーの標準的な業務内容は、以下のとおりです。

職業相談・職業紹介

求職中の母子家庭のシングルマザーなどの相談を受けつけ、その状況や希望を踏まえて就職を実現するための計画の策定、職業の紹介、応募書類の添削、キャリアカウンセリング、模擬面接などの就職支援を実施しています。

予約制なので、家事育児の合間の時間に予約を入れ、待ち時間なく確実に相談することができます。

また、一度相談すると原則として担当者がつく(異動などによる変更の可能性あり)ため、家庭の状況や就職に関する希望などを担当者に十分理解してもらった上で、職業の紹介を受けることができます。

家事育児と仕事を両立しやすい求人の確保(求人の特徴)

子育てがしやすい求人情報を収集して求職者に提供しています。

また、職業相談時に求職者のニーズに合った求人がない場合、新たに求人を開拓することも業務に含まれています。

保育関連サービス情報の提供

地方自治体などと連携することにより、地域の保育施設や子育て支援サービスに関する情報を収集して提供しています。

就職だけでなく、子育てに関する情報提供も行うことで、子育て中の女性を総合的にサポートする体制が整えられています。

子どもと一緒に利用しやすい環境の整備

子どもを連れて利用しやすい環境も整備されています。

例えば、ベビーチェア、絵本やおもちゃを備えたキッズスペース、おむつ替えシート付の多目的トイレ、授乳コーナーが設置され、乳幼児と一緒でも安心して利用することができます。

キッズスペースには、サポートスタッフとして保育士有資格者などが配置され、相談コーナーには、赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま入ることができるスペースが確保されています。

その他

就職に向けたセミナーの実施、職業紹介面接時の子どもの一時預かりなどの業務も行っています。

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マザーズハローワーク・マザーズコーナーとハローワークの違い

マザーズハローワークやマザーズコーナーとハローワークは、いずれも国の職業紹介機関ですが、以下のような違いがあります。

支援の対象者

マザーズハローワークやマザーズコーナーは、主に子育て中の女性を対象とした職業相談や職業紹介などを行う機関です。

仕事を求める全ての人を対象として職業紹介などを行うハローワークと比較すると支援の対象が限定されており、求職者のニーズに応じた細やかな対応が可能となっています。

子育てと仕事の両立に理解のある企業の求人を受けつけている

マザーズハローワークやマザーズコーナーでは、ハローワークで公開されている求人情報に加え、子育てと仕事の両立に理解のある企業からの求人募集を集め、独自に公開しています。

求人検索項目が違う

マザーズハローワークやマザーズコーナーに設置されている求人検索端末では、ハローワークでは検索できない子育て中の女性などのニーズに応える検索項目が設けられています。

例えば、育児支援制度(育児短時間勤務、育児目的休暇など)を充実させている、社内保育施設を設けている、残業や深夜業が免除されるなどの条件で求人検索をすることができます。

子ども連れで行きやすい

業務内容のところで書いたとおり、マザーズハローワークやマザーズコーナーでは、スタッフが常駐するキッズスペースや多目的トイレの整備、ベビーカーと一緒に入れる相談スペースなど、子ども連れで求職活動をしやすい環境が整備されています。

また、予約制を採用しているため、予約しておけば時間どおりに対応してもらうことができ、待ち時間に子どもがぐずり出すという心配もありません。

各種セミナー開講時の託児サービス

就職のためのセミナーなどに参加する場合、受講中は施設内の託児サービスなどで子どもを預かってくれます。

そのため、「子どもを預ける先がないから受講できない。」という子育て中の女性によくある悩みを抱く必要がありません。

マザーズハローワーク・マザーズコーナーの利用方法

マザーズハローワークやマザーズコーナーの利用は、以下の手順で行います。

1.ハローワークに登録(求職者登録)

まず、マザーズハローワークやマザーズコーナーが設置されているハローワークへ行き、ハローワークに登録(求職者登録)を行います。

担当窓口へ行き、職員の指示に従って求職申込書を作成します。

記入する主な項目は、以下のとおりです。

  • 人定事項(氏名、生年月日、年齢、住所、電話番号など)
  • 職種、収入、休日、職業形態などの希望
  • 職歴

また、初めて窓口へ行くときに必要な物は、以下のとおりです。

  • 顔写真付きの身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
  • 印鑑(認印で可)

その他の書類については、初回相談時に教えてもらうことができます。

求職申込書が受理されるとハローワークカードが発行されます。

ハローワークカードには求職番号が記入されており、パソコン端末などで求人検索で必要になります。

2.職業相談

就職活動に関して悩みや相談などがあれば、担当職員に相談します。

相談希望票(地域によって名称は異なる)に必要事項を記入し、担当窓口へ提出します。

職業相談は、原則として担当者制です。

申し込みを行うと担当の就職支援ナビゲーター(地域によって名称は異なる)が決まり、その後、就職するまで一貫して相談、職業案内、履歴書の添削などを行ってもらうことができます。

職業相談では、求職申込書や相談希望票に記載した内容に基づいて、職歴、家庭の状況、希望する職種や労働条件などを確認されます。

求人検索

なお、職業相談を受けず、マザーズハローワークやマザーズコーナーに設置された求人検索機で、希望の求人を検索することもできます。

端末に求人番号を入力して希望の求人を検索し、担当窓口に持参すると職業の紹介を受けることができます。

3.職業紹介

就職支援ナビゲーターから紹介される求人の中に希望に合うものがあれば、その求人に応募します。

ナビゲーターが求人を出した企業などに連絡し、面接場所や日時などの応募方法について調整をしてくれます。

その後、紹介状を交付してもらい、履歴書、職務経歴書、求人先から指示された書類を準備して、実際に面接を受けることになります。

必要に応じて、履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接、面接日時の子どもの一時預かりなどについても相談することができます。

4.就職

職業相談(求人検索)と職業紹介を繰り返し、就職先を確定させます。

必要に応じて就職に向けたセミナーを受講したり、資格取得を目指したりすることもできます。

離婚後の仕事探し

離婚後の仕事探しは、想像以上に大変です。

冒頭に書いたとおり、婚姻中に専業主婦やパート・アルバイト経験しかない場合の仕事探しは、特に、難しいものです。

マザーズハローワークやマザーズコーナーを利用すれば必ず希望の仕事に就けるわけではありませんが、上手に利用することで、一人でやみくもに仕事探しをするよりも、希望に近い仕事を見つけて就職できる可能性は高くなります。

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シングルマザーや専業主婦の仕事の探し方と離婚後の就職・転職のコツ

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参考:マザーズハローワーク・マザーズコーナー|厚生労働省

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離婚ハンドブック編集部

投稿者プロフィール

家事事件(離婚、遺産分割、成年後見など)を専門に取り扱って11年になります。
これまでの実務経験から、当事者自身が離婚に関する知識を得て、自分で考えて判断することが「後悔の少ない離婚」につながるという考えており、その考えに基づいて「離婚ハンドブック」を運営しています。
サイト上では詳細なプロフィールは明かしておらず、仕事の依頼も受けていません。

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